幼い頃、僕はいわゆる自転車少年だった。風と一緒になれるあの感覚。どこまでも行けるような開放感。長い長い坂道を登り切ったときの達成感。
ここ数年、スポーツとして本格的に自転車に取り組むようになり、大会に出場したり、自分で自転車を開発したりと、さまざまな立場から深く関わるようになった。
そんななか、自転車をとりまく環境について改めて考えさせられることも多い。まず、日本は決して自転車に優しい環境が整っているとはいえないということ。仕事などで海外へ行く度に感じるのが、「人」と「自動車」と「自転車」 という三者が、すごくいい関係で「道」を共有している。もちろんそれは、道路がきちんと整備されていたり、法律で定められていたりするからなんだけど、人々の意識の違いもあるのではと思う。実は日本では自転車に関する教育がほとんどされていない。歩行者の延長、という意識で捉えられているからだろう。だから、自転車が道路の右側を走っていたり(自動車が右側通行するぐらい危険なことなのに)、歩道を猛スピードで走っていたり(これも自動車が歩道を走るのと同じ!)するのを普通に見かける。逆にせっかくの自転車専用道も、歩行者が歩いていてその機能を果たして いなかったりすることも多い。また、ブレーキがついていないピストバイク(トラック競技用自転車)が流行りものとして若い人の間で乗られているのも大いに気になる。
それらはルールを破っていることもさることながら、その危険度の大きさに気づいていないのだ。
自動車のドライバーから見るとどうだろう。車道を走っている自転車を邪魔に思ったりはしていないだろうか。悲しいことに、自転車に幅寄せしたり、あおったりしているのを見かけることがある。 自転車は、まだまだ自動車にとっても歩行者にとっても危険な存在として映ってしまっているようだ。
自転車に乗る人も乗らない人も含めて、改めて自転車というものを考え、新しい自転車文化を創っていく必要があるんじゃないだろうか。そして、いまがそのチャンスなんだと思う。 自転車を規制するのではなく、もっと自由に、もっと楽しむために。 街で走っている自分を見て、誰かが「自転車って格好いいな」と思ってくれたら最高だよね。
サイクリストとして、レーシングドライバーとして、もちろん歩行者としての視点も含めて、さまざまな角度から伝えていきたいし、できるだけ多くの人と、机上ではなくリアルに考えていきたい。
さあ「グッド・チャリズム」という道を、一緒に走ってみないか。
低炭素社会"発見キックオフイベント 片山右京氏グッドチャリズムを語る
2009年10月1日(木・都民の日)から約2ヵ月間にわたり、環境モデル都市・千代田区内での低炭素社会に向けた様々な取組を地図とツアーで公開する企画「低炭素社会発見in 千代田」を実施します。 「低炭素社会発見エコまちマップin 千代田 」の完成と、子ども向け体験ツアー「低炭素社会発見エコまちツアー in 千代田」実施に伴い、10月1日(木)より 大丸有地区(大手町・丸の内、有楽町)にて開始される「都市型コミュニティサイクル社会実験」のキックオフ・イベントを丸の内OAZOで実施レーシングドライバーで、自転車の
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